添乗員の種類
いざ、添乗員になりたいと思っても添乗員の種類はいくつかに分かれており、それぞれ決まったなり方があります。
どんな種類があって、どんな会社に、どのような形で所属するのが適しているのでしょうか?
いくつかのパターンを紹介します。
添乗員派遣会社の社員
最もポピュラーな添乗員のなりかたです。
国内の添乗員の90%以上は添乗員派遣会社に所属して、旅行会社のツアーに派遣される形をとっています。
旅行会社直属の派遣会社の場合は1社(親会社)のツアーのみ添乗します。
どこの旅行会社のグループでもない、いわゆる独立系の添乗員派遣会社の場合は全ての旅行会社のいろんなツアーに添乗します。
私自身は飽き性なのと、いろんな観光地を巡りたかったので「独立系の派遣会社」に所属していました。
独立系派遣会社の場合、どんなツアーに添乗するかはその人の能力次第と言えます。
ツアー客からの評価が高い添乗員は旅行会社から名指しで指名が入るようになるので、引く手あまたの状態になります。
そうすると自分の希望にあわせて仕事を選べるようになり、給料も高額になっていきます。
添乗員派遣会社の収入は能力給となりますので、未経験者の国内日帰り添乗ツアーで日給8,000円ほど、ベテラン添乗員の海外ロングツアーの添乗ツアーで日給30,000円ほどとなります。
旅行会社の社員
旅行会社の正社員として、その会社のツアーを専門に添乗します。
添乗員希望で入社しても添乗できないケースもありますので、確実な方法ではありません。
受注型企画旅行の場合は顧客の要望にあわせてツアーを計画する性質上、ツアーごとの独自性が強くなり
外注することが難しいため旅行会社の社員が添乗するケースが多いです。
募集企画旅行は、自社の社員を添乗させていると人件費などの採算が合わないため、添乗員派遣会社に添乗業務を依頼することがほとんどです。
ただ、高額ツアーなどは高い品質が求められるので教育された自社の社員が添乗業務を行うこともあります。
旅行会社の社員の収入は一般的な企業の正社員給与と同等で、新卒社員で月給20万円前後となります。
フリーの添乗員
フリーの添乗員はどこにも所属しない状態で指名される添乗員になります。
当然、未経験者がいきなりフリーで活躍することはできず、10年以上のキャリアをもったベテラン添乗員の一部がなれる稀なケースです。
添乗員として旅行会社に数多くの指名を受けていた人や、一部の地域に特化して知識と経験が卓越している人や、通訳やガイドの能力が抜群に高くVIP専門の添乗を任せられる人など添乗スキルとあわせてプラス@の能力を持った人がなれる形態です。
フリーの添乗員の収入は自営業として、旅行会社と契約するので自分の言い値の収入を得ることができます。