新人からベテランまでキャリア別に見る添乗員の年収とは?
添乗員の給料は日給制で支払われるため、単純計算で日給×年間添乗日数が年収となります。
添乗日数には物理的な限界があるので、日給に上限はありません。
したがって年収はキャリアを積めば積むほどどんどん高くなっていきます。
どれくらいの経験とスキルがあれば、年収がいくらになるのかをご紹介します。
添乗員のキャリアとは?
添乗員は未経験者でもなりやすい職業ですが、キャリアによって添乗できるツアーが異なってきます。
新人添乗員は日帰りバスツアーからはじまり、次に宿泊付きの国内バスツアー、そして電車や飛行機に使った国内宿泊ツアーへと段階的に難易度が上がっていきます。
国内ツアー全般をこなせるようになると、日本語ガイド付きの海外ツアーに添乗できるようになり、最終的に英語が話せるようになると日本語ガイド無しの海外ツアーへと進みます。
この場合のキャリアとは「添乗回数」ではなく、「添乗スキル」ということですので、回数は少なくてもしっかりとスキルアップをしていけば昇給していきます。
新人添乗員の年収は?
この場合の「新人添乗員」を「国内日帰りツアーのみに添乗できる経験年数1年未満の添乗員」と仮定した場合、ざっくりとした年収は次のとおりとなります。
・日給:8,000円
・年間添乗日数:130日
・添乗業務の報酬:8000円×130日=104万円
・打合せ・精算日の報酬=25万円
・合計年収=129万円
新人添乗員はある程度経験を積むまでは、数をこなすことはできません。
研修期間が終わってひとりで添乗しだしても、初月は7日程度しか依頼がこないと思います。
毎月添乗日数が徐々に増えていきますので、最大でも年間添乗日数は130日程度が妥当です。
中級レベルの添乗員の年収は?
中級レベルの添乗員を「国内ツアー全般と一部の海外ツアーに添乗できる経験年数1年以上5年未満の添乗員」と仮定した場合、ざっくりとした年収は次のとおりとなります。
日給:12000円
年間添乗日数:200日
添乗業務の報酬:10000円×200日=240万円
打合せ・精算日の報酬=60万円
合計年収=300万円
中級レベルの添乗員になると、仕事の依頼も安定してきますので、繁忙期はがっつり働いて、閑散期はゆっくり休むといったスケジュールになります。
閑散期でも一定の仕事の依頼がくるようになればさらに年収をあげることもできます。
ベテラン添乗員の年収は?
ベテラン添乗員を「国内・海外問わず全てのツアーに添乗できる経験年数5年以上の添乗員」と仮定した場合、ざっくりとした年収は次のとおりとなります。
日給:18000円
年間添乗日数:200日
添乗業務の報酬:18000円×200日=360万円
打合せ・精算日の報酬=60万円
合計年収=420万円
ベテラン添乗員になると、ある程度自分で仕事を選ぶことができるようになります。
また、日給も高単価に設定されており、スキルが高い分仕事上のトラブルも少ないので自分のペースで仕事をすることができます。
さらに旅行会社から指名のかかる「スーパー添乗員」まで登りつめるとさらに最大日給30000円くらいにはなるので安定した高収入も期待できます。
仕事の辛さと年収の関係
新人添乗員は経験が浅くスキルも低いため、当然日給も低くなります。
スキルが低いということは、トラブルをうまく回避することができないので辛い局面を何度も経験します。
ある程度の期間を修業期間として割り切ってしまえば、トラブルに巻き込まれることも少なくなり、ツアー客を自分でコントロールできるようになります。
そうなれば、添乗員としての評価も高まるので、日給は上がり仕事の依頼も増えていきます。
離職する添乗員のほとんどが新人添乗員であるというのは「仕事が辛くて年収が低い」というレベルしか経験していないからといえるでしょう。
まずはスキルアップに集中して一生懸命取り組めば、「楽しくて、安定した年収も稼げる」ゾーンに入ることができます。